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時代を超える美しいメロディー『マイ・ディア』

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ テンポいまむかし
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私の祖母は、昔、生まれて初めて汽車に乗ったとき、草履を脱いで子供が窓の景色を見るときに座るように、窓に向かって正座したそうです。
(祖母は大人になってから乗ったのですけどね。)

初めて汽車に乗った日本人は、それまでの馬車や人力車、馬などの交通手段と比べれば、今私たちが新幹線に乗ったり、飛行機に乗ったり、はたまた最近ではリニアモーターカーなどに乗るときのような体感速度ではなかったかと想像します。

さて、これは音楽の世界でも良く似たことが言えます。

ハイドン作曲の「驚愕交響曲」という曲は、当時演奏されたままのテンポで今演奏すると、私たちにとってはちっとも驚かない曲想となり、指定速度記号の「アレグロ」はぜんぜん「速く」感じられないらしいのですが、そういえば、テレビの懐メロ特集でピンキーとキラーズの「恋の季節」(わっすれられないの〜、あーのひとがすきよ〜♪)が流れてきたとき、私は「おっそ〜〜〜〜〜い!」と言ってしまいました。

少し昔の歌謡曲のテンポは今の私たちにとっては遅いと感じられてしまうということですね。

ハイドンとピンキーを一緒にするな、と怒られそうですが、この前まで速いと感じた速度が、今日ではちっとも速く感じないということは大いにあることで、生活やおかれている環境にも大きく左右されるものです。

男前の指揮者で、私も母も好きだったヘルヴェルト・フォン・カラヤンのアレグロは他の指揮者に比べて非常に速かったのですが、これは彼がレーシングカーやジェット機操縦のライセンスを持っていて、年中ヨーロッパを飛びまわっていたからだ、間違いない!
(ちょっと長井秀和風演出が入ってしまいました)と言われています。

ピアニストの技巧も昔とは比べられないくらい向上していて、昔では考えられなかった表現ができるようになっています。まるで、フィギュアスケートの回転ジャンプの数が増えてくるのと同じように・・・・・。

人はどこまで進化していくのだろう、どんな速さまで耐えられるのだろう、と考えてしまいますが、次のコラムは、テンポにまつわる「曲の表情」についてお話したいと思います。

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